内祝いの品物のマナーとは
内祝いにもマナーがあります。それは、内祝いの意味にあります。内祝いとは本来、身内の祝い事を親しい人に報告し、喜びのおすそ分けをするというものなのです。しかし、近年では、お祝いに対するお返しという考え方が定着し、本来の意味が失われつつあるため、内祝いの本来のマナーを守ろうと一方的に品を送った場合に、相手には、お祝いを催促しているように思われる場合があります。そういったことを考えると、むやみやたらと、身内の内祝いを贈るのは、逆にマナー違反になるのかもしれません。
内祝いで代表的なものは、出産の内祝いが挙げられます。出産の内祝いでは、赤ちゃんの名前を披露する意味があるため、表書きには、内祝とし、赤ちゃんの名で贈るのがマナーです。その品物も、近年の世相とともに変わりつつあります。昔は赤飯や紅白砂糖、鰹節などを配るのが内祝いのマナーでしたが、最近では、内祝いというよりは、お祝い返しとして内祝いを贈るのがマナーとなってきており、その品も、タオルやせっけんといった実用品を贈る人が多いようです。これは、内祝いを受け取る相手側への配慮から生まれたマナーと言えるかもしれません。金額は、頂いたお祝い金の3分の1程度が目安とされています。
このように、内祝いのマナーとは、頂いたお祝いに対してのお返しをすることという意味に、現在は変わってきているので、それにあわせるのも、マナーなのかもしれません。
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